書籍
October 29, 2012
不完全の美
若かりし頃より海外ボンデージ誌を買い溜めてきておりましたが、今並べて見ると随分不揃いでみっともないなぁなどと思っておりましたところ、次の文章を久しぶりに読んでみて、気持ちが楽になりました。
「一部と有る草子などの、同じ様にも有らぬを見悪しと言へど、弘融僧都が、物を必ず一具に整へんとするは、拙き者のする事なり。不具なるこそ良けれ、と言ひしも、いみじく覚えしなり。すべて、何も皆、事の整ほりたるは、悪しき事なり。し残したるを、然て、打ち置きたるは、面白く、生き延ぶる業なり。」(徒然草・第82段(島内裕子校訂・訳『徒然草』ちくま学芸文庫))
島内博士はこれを「不完全の美」と称されておられますが、まことに心救われる一文であります。
「一部と有る草子などの、同じ様にも有らぬを見悪しと言へど、弘融僧都が、物を必ず一具に整へんとするは、拙き者のする事なり。不具なるこそ良けれ、と言ひしも、いみじく覚えしなり。すべて、何も皆、事の整ほりたるは、悪しき事なり。し残したるを、然て、打ち置きたるは、面白く、生き延ぶる業なり。」(徒然草・第82段(島内裕子校訂・訳『徒然草』ちくま学芸文庫))
島内博士はこれを「不完全の美」と称されておられますが、まことに心救われる一文であります。
September 17, 2011
メガベッピン(2011年10月号)
最近の雑誌は表紙見ただけでは雑誌名がよくわかりませんな。
一見「女子校生 セックス大全集」という雑誌かと思いきや、実は「メガベッピン」なんですね。よくよく見ると表紙の女の子の頭の後に青い文字で「メガベッピン」とありますね。
そういえば昔「デラべっぴん」という雑誌があったけど、「メガベッピン」とはどういう関係なんだろうか。
で、この「メガベッピン」の2011年10月号に、隷嬢寫眞館EXのDVDが紹介されてます。127ページの片隅にほんの少しだけですけど。お時間ありましたら書店で見てやってくださいね。
美脚之友 白いハイソックス
July 08, 2009
June 24, 2009
印度
この度インドに渡航することになった知人と会話して、インドに関係する書籍についていろいろ盛り上がりました。特に以下の3冊は長く語り合っておりました。
1.『リグ・ヴェーダ讃歌』(辻直四郎訳/岩波文庫)
「インドで一番古い宗教文献をヴェーダといい、その中でリグ・ヴェーダは特に古く、かつ最も重要な部分をなしている。古代インドの宗教や神話、文学や哲学、あるいは文化一般に興味をもち、インド思想の根元にさかのぼろうとする人は、多少なりリグ・ヴェーダについて知らなければならない。」(本書「まえがき」より引用) 堅い話は差し引いても、様々なインドの神々を謳った文献ということで、とてもミステリアスかつロマンチックな作品です。
2.『ブッダのことば スッタニパータ』(中村元訳/岩波文庫)
高校時代に夏休みの課題図書のひとつだったものです。私は特に仏教徒というわけでもないのですが、文章表現が衝撃的で心に残ります。「このように二人でいるならば、われに饒舌といさかいとが起るであろう。未来にこの恐れのあることを察して、犀の角のようにただ独り歩め。」(「第一 蛇の章」より)
3.『般若心経 金剛般若経』(中村元・紀野一義訳注/岩波文庫)
玄奘訳『般若波羅蜜多心経』の漢文とその読み下し、及びサンスクリット原典からの邦訳とが収録されたとてもわかりやすい編集です。書物としては全部で約200頁程ですが、般若心経の部は30頁程度(うち本文は6頁で残りは注釈)で極めて短く、一気に般若心経が読めてしまいます。
でも、個人的には、インドと言えばこちらが真っ先に連想されてしまいます。
1.『リグ・ヴェーダ讃歌』(辻直四郎訳/岩波文庫)
「インドで一番古い宗教文献をヴェーダといい、その中でリグ・ヴェーダは特に古く、かつ最も重要な部分をなしている。古代インドの宗教や神話、文学や哲学、あるいは文化一般に興味をもち、インド思想の根元にさかのぼろうとする人は、多少なりリグ・ヴェーダについて知らなければならない。」(本書「まえがき」より引用) 堅い話は差し引いても、様々なインドの神々を謳った文献ということで、とてもミステリアスかつロマンチックな作品です。
2.『ブッダのことば スッタニパータ』(中村元訳/岩波文庫)
高校時代に夏休みの課題図書のひとつだったものです。私は特に仏教徒というわけでもないのですが、文章表現が衝撃的で心に残ります。「このように二人でいるならば、われに饒舌といさかいとが起るであろう。未来にこの恐れのあることを察して、犀の角のようにただ独り歩め。」(「第一 蛇の章」より)
3.『般若心経 金剛般若経』(中村元・紀野一義訳注/岩波文庫)
玄奘訳『般若波羅蜜多心経』の漢文とその読み下し、及びサンスクリット原典からの邦訳とが収録されたとてもわかりやすい編集です。書物としては全部で約200頁程ですが、般若心経の部は30頁程度(うち本文は6頁で残りは注釈)で極めて短く、一気に般若心経が読めてしまいます。
でも、個人的には、インドと言えばこちらが真っ先に連想されてしまいます。