May 20, 2004

着装文化通信07 ポーズ

 前回フォトに関するお話をさせていただいた勢いで、今回は筆者がこだわるフォトのポーズについてお話をさせていただきたいと思います。
 学生時代、やっとの思いで手に入れたSM雑誌(名称は失念しました)の中に、読者の投稿写真のコーナーがあり、そこでは、送られてきたそれぞれの写真に対して、縄師の美濃村晃氏がひとつひとつ寸評を加えておりました。その中で、胸部を雁字搦めに緊縛した写真がありました。これに対する寸評が、概ね次のようなものでありました。
 「胸がしっかり縛ってあっても手や腕に一本も縄がないのでは、被写体の女性が本当に緊縛されているのかどうかはっきり伝わってこない、残念。」
 すなわち、手首や腕に縄が巻きつけているのが見えてないと、緊縛写真としての価値が減ずることになるという、ひとつの基準を示されたわけです。若かりし頃の筆者は、この基準を、素直に受け止めました。もっとも、この基準は、縛り方に対しての基準だったのでありましょうが、評価の対象が写真作品であった以上は、写真作品そのものの基準でもある筈なのです。少なくとも、筆者はそう考えました。ここから筆者の求める写真作品のポーズの原則の第一が導き出されてまいります。
 【原則一】「手または腕に巻きついたロープが見えるポーズでなければならない。」
 一方、ナイロン・フェチを自負する筆者としましては、そのベースとなる脚線を強調しないわけにはまいりません。
 その脚をいかに長く見せようか。しかも、ぎりぎりまで見せて、際どい位置で辛うじて見せなくするにはどのような姿勢が望ましいか。筆者は様々な脚フェチ文献やウェブサイトを渉猟し、そのための手法について検討を重ねてまいりました。
 自由に動作できる脚には、無限のポーズが考えられましょう。しかしながら、緊縛された脚という条件下におきましては、ポーズの種類にも制限が出てまいります。
 そこで、各種の縛り方に応じたポーズというものが求められてまいります。それらの詳細は紙面の関係で割愛させていただきますけれども、これらの最大公約数が筆者のポーズの原則の第二に他なりません。
 【原則二】「脚線美が強調されるポーズでなければならない。」
 昨今はボンデージも市民権を得て、様々な場所でその関係の写真作品を目にするようになりました。奇抜な構図や斬新な姿勢に思わず見とれてしまうものも少なくありません。それらは積極的に作風に取り入れていくつもりでありまして、新しいポーズを開発する努力は惜しみません。しかしながらも、上記の二大原則に関してだけは、どうしても無視することの出来ない大切なものとして、今後も堅持していくつもりでおる次第です。

S&Mスナイパー2004年7月号掲載



モデル感想文 by 天城春花

 実は私、ポーズをとるのがあんまり得意ではないのです。
 というか、昔からカメラを向けられるとどうしていいのかわからなくて固まってしまう性格でして。髪振り乱し、ロープの縄目もぐしゃぐしゃに、ウガウガもがいていると、あ、そういえば写真も撮ってたわな、みたいな感覚です。
 一応、モデル募集サイトに参考用のポーズ集もありますが、あれは隷嬢寫眞館の過去の撮影で出た名ポーズの要点であって、実際のごく一部分にすぎないような気がします。
 やっぱりいろんな方の撮影に立ち会うと、そういうものに納まりきらない独自の必殺ポーズをお持ちの方がいたりして。それから、フォトジェニックというのでしょうか…いるんです。こういう方が。ポーズについて熱心に調べてきたり他所で経験を積んでくるからでしょうか。どういう風に撮られるといいのかわかってポーズしているんでしょうね。見習いたいものです。
 それにポーズといっても、ただじっとしていればいいわけではなく、ポーズとポーズの間にはハンパでない運動が行われていまして。たまには誰かがサポートしてくれることもありますが、とにかく基本的には自力で動きます。縛られて動き回るって、普通に動くより3倍以上の労力が必要で、ちょっと横にずれるとか向き変えるというそれだけの動きにも途方もない汗をかくんですよ。
 しかも、ポーズにはほとんど何の指示もなくて。一緒にビデオカメラも回っていることが多いですからね。顎ひいて、こっちの肩下げてみたいな、そういうことを傍からは教えてもらえないので、自分でポーズを探さないと。これが私としてはちょっとしんどいです。
 体全体のポーズのほかに、目線とか、手先足先、背筋とか、髪のかかり具合とか、結構そういう細部で出来が変わってしまっているものも多いような気がします。
 写真撮られながらエロティックな気分に浸る余裕はとてもなかなか…。


reijoh_shashinkan at 23:31│Comments(0)TrackBack(0) ポーズやアングル等 

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