February 20, 2006

着装文化通信18 拘束衣

 拘束具と申しますものは、その種類もその強度もまったく様々であります。縄から始まって、首輪、皮膚呼吸を妨げるラバーウェア、マスク、ギプス、テープ、コルセット、6インチヒール。微妙な拘束感を味わえる手錠・足錠・足枷、…。数え上げればきりがありません。少し変わったところでは、ストッキング、下着、編み上げロングブーツ、着物の帯、等まったく普通の女性が何の気なしに普段から身につけているものでさえ、「拘束」という意思さえあればそれはもう立派に拘束具となるのですから、人間の想像力(妄想力)は本当に偉大なものであります。
 悪者に捕まってしまい、窓もない真っ暗な地下室に独り監禁されてしまっている少女。助けはこない。必死に運命に抗おうとするが結局はなす術もない幼げな少女…。悪者が用事で席を外す。見張りはいないようだ。今こそ脱出のチャンス! 嗚呼、だがしかし可哀想な彼女は拘束されてしまっている。自力では部屋からでることも出来ない。早く。早く逃げ出さなければ悪者が戻ってきてしまうのに…。
 などという感じのシュチュエーションを存分に味わいたいという、少々偏った嗜好の方々に、数ある拘束具の中からお勧めしたい素敵な道具、それが「拘束衣」であります。元々は医療用、又は犯罪者などに着せるための実用服だったものなのだそうで、辞書によれば、「何らかの理由で他人あるいは自分自身に危害を加える恐れのある者に着用させるための衣服(フリー百科事典『ウィキペディア』より)」であり、なるほど確かにそのようなつくりです。両手は袖の中では自由になりますし、わざわざ袖のところに調節機能がついているのは苦痛をやわらげる為の機能です。
 「拘束」にしては締め付けの感触は縄やテープより弱そうなイメージ、そしてなによりも布の面積が多いのがなんとも独特です。アダルトグッズにしては大変硬派な印象(笑)を与えますがそのような理由があるのなら納得です。むしろ「着用者の皮膚を保護しないものは拘束衣・拘束着とは呼べない。」ともあるのをみるとこの布の多さは必須であるようで、種類によっては足元までも覆っている拘束衣があるのも頷ける話です。
身動き一つ出来ないようなギチギチの拘束がお好みの方には少々物足りなさを感じるかもしれません。が、この「緩さ」という部分がまさに拘束衣の魅力であり「拘束」のみを目的として作られたものの強みなのであり、「拘束好き」にはたまらないポイントとなりうるのであります。
 まず、苦痛を与えないということ、それによって長時間の拘束が可能であるということ(何しろ患者や受刑者は一日中着ているのですから)。実際にこの拘束衣(写真)、外国製ということもあって日本の女性にはかなりサイズが大きい。上半身などは大抵ぶかぶかになってしまい、腕の固定以外はなんだか袋に入ってしまっているような感じになってしまいます。モデルさんにしても腕を外から固定されたくらいで簡単に抜け出せそう、くらいに見えるようですがこれが以外に実際に着てみると全然印象が違うようで、布はダブダブなのに不思議と決して外れるようなことはありません。まとわりつく布の面積の多さが却って拘束感を高めるという話も聞きますし、しかも痛い訳でもない。そんなわけで普段は縄でがっちり派(?)な拘束感好き女性にも以外と好評だったりするのでありますから少々驚きです。
 こちらにしても可哀想なヒロインを監禁し、抜け出せそうで抜け出せない拘束感の中、無駄にもがく様を長時間ゆっくりと高みから鑑賞できるという喜びを味わうのには最適な道具といえましょう。
 それでいてその少女を極力傷つけないという、なんというかちょっとした余裕があるところも、またよろしいのであります。
 そうやって勝手に曲解していくとこの拘束衣というもの、なんとも紳士的、そして増々変態的な魅惑的衣装に見えてきたではありませんでしょうか(笑)?

S&Mスナイパー2006年4月号掲載



reijoh_shashinkan at 22:53│Comments(0)TrackBack(0) 拘束具情報 

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