October 29, 2012

不完全の美

若かりし頃より海外ボンデージ誌を買い溜めてきておりましたが、今並べて見ると随分不揃いでみっともないなぁなどと思っておりましたところ、次の文章を久しぶりに読んでみて、気持ちが楽になりました。
「一部と有る草子などの、同じ様にも有らぬを見悪しと言へど、弘融僧都が、物を必ず一具に整へんとするは、拙き者のする事なり。不具なるこそ良けれ、と言ひしも、いみじく覚えしなり。すべて、何も皆、事の整ほりたるは、悪しき事なり。し残したるを、然て、打ち置きたるは、面白く、生き延ぶる業なり。」(徒然草・第82段(島内裕子校訂・訳『徒然草』ちくま学芸文庫))
島内博士はこれを「不完全の美」と称されておられますが、まことに心救われる一文であります。



reijoh_shashinkan at 00:00│Comments(0)TrackBack(0) 書籍 

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